“仇口”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あだぐち75.0%
あだくち25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
仇口あだぐちをきゝながら、がらりと明けますと、どん/\降る中をびしょ濡になって、利かない身体で赤ん坊を抱いて漸々よう/\と縁側から
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「おいらのせいじゃあないぞ。」と仇口あだぐちつぶやいた。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
犬公方いぬくばう下々した/″\仇口あだくちに呼ばれた位だから無法に我々同類に御憐愍ごれんみんを給はつたものだ。公の生類せいるゐ御憐愍を悪くいふ奴があるが、畢竟つまり今の欧羅巴ヨウロツパやかましくいふ動物保護で人道の大義にかなつてるものだ。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)