“いぬくぼう”の漢字の書き方と例文
語句割合
犬公方100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
我邦における犬公方いぬくぼうの名ある疎胆そたん雄略の綱吉が将軍職にきたる明年(天和二年、一千六百八十二年)におよんでは、彼得ペートル大帝位にき、遠馭えんぎょ長駕、経略けいりゃくの猛志さらに百尺ひゃくしゃく竿頭かんとう一歩を進め
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
(ひとつ、お犬小屋を、ひッくり返すような目にあわせて、犬公方いぬくぼうや犬役人どもに、泡をふかせてやろうじゃねえか)
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
現将軍の名が綱吉ということは知らない百姓の子でも「犬公方いぬくぼう」といえば何だか知っている。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)