“経略”の読み方と例文
読み方割合
けいりゃく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あたかも彼がシベリヤの極東オコツク海岸に達したるの時にして、爾来じらい満州をおかし、黒竜江こくりゅうこうの両岸をみだし、機に臨み変に応じ、経略けいりゃく止むなく
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
あそこの府境の城に、経略けいりゃく(城代の官名)として国防の任に当っているお人は、老种ろうちゅうと申されますが、その部下には、都で拙者が棒鎗ぼうそうを教えた者がたくさんおります。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
我邦における犬公方いぬくぼうの名ある疎胆そたん雄略の綱吉が将軍職にきたる明年(天和二年、一千六百八十二年)におよんでは、彼得ペートル大帝位にき、遠馭えんぎょ長駕、経略けいりゃくの猛志さらに百尺ひゃくしゃく竿頭かんとう一歩を進め
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)