“けいりゃく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
計略75.0%
経略25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あの法皇ほうおうをひそかに山荘に迎えた夜、清盛きよもりをたおす細密さいみつ計略けいりゃくを定めたあとで、さながらわれわれの勝利の前祝いのように、期せずして生じたあの諧謔を!
俊寛 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
「困ったなあ。重禁錮にしない約束、くい物と酒はたっぷり竹にやってくれる約束、それなら引受けますぜ。わしゃ計略けいりゃくをもって、竹のやつを縛っちまいまさあ」
火薬船 (新字新仮名) / 海野十三(著)
我邦における犬公方いぬくぼうの名ある疎胆そたん雄略の綱吉が将軍職にきたる明年(天和二年、一千六百八十二年)におよんでは、彼得ペートル大帝位にき、遠馭えんぎょ長駕、経略けいりゃくの猛志さらに百尺ひゃくしゃく竿頭かんとう一歩を進め
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
多年、秀吉が中国で示して来た実際的な経略けいりゃくは、西日本の戦雲を背景として、遠地にある諸将のうちへも、いつのまにか、秀吉なる者の真価とその偉風を、かなり大きく投影していたのであった。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)