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犬公方
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いぬくぼう
ふりがな文庫
“
犬公方
(
いぬくぼう
)” の例文
徳川五代綱吉という人も
犬公方
(
いぬくぼう
)
といわれたくらいの犬好きで、多いときには四万八千匹飼っていたというから高時より役者が一枚上である。
犬
(新字新仮名)
/
三遊亭金馬
(著)
犬公方
(
いぬくぼう
)
と民間では別名のある五代将軍の綱吉は、
檜
(
ひのき
)
の
香
(
か
)
の流れる湯の床に、女性みたいな肌をして、
糠袋
(
ぬかぶくろ
)
をあてていた。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
お
犬公方
(
いぬくぼう
)
と
綽名
(
あだな
)
をつけられている時の将軍
綱吉
(
つなよし
)
の逆上は愈々その極点に達し、妖僧
護持院隆光
(
ごうじいんりゅうこう
)
の言語道断な献言によって発令された、ご存じのあの軽蔑すべき
生類憐
(
しょうるいあわれ
)
みの令が
旗本退屈男:03 第三話 後の旗本退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
我邦における
犬公方
(
いぬくぼう
)
の名ある
疎胆
(
そたん
)
雄略の綱吉が将軍職に
就
(
つ
)
きたる明年(天和二年、一千六百八十二年)に
迨
(
およ
)
んでは、
彼得
(
ペートル
)
大帝位に
即
(
つ
)
き、
遠馭
(
えんぎょ
)
長駕、
経略
(
けいりゃく
)
の猛志さらに
百尺
(
ひゃくしゃく
)
竿頭
(
かんとう
)
一歩を進め
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
(ひとつ、お犬小屋を、ひッくり返すような目にあわせて、
犬公方
(
いぬくぼう
)
や犬役人どもに、泡をふかせてやろうじゃねえか)
大岡越前
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
現将軍の名が綱吉ということは知らない百姓の子でも「
犬公方
(
いぬくぼう
)
」といえば何だか知っている。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
犬
常用漢字
小1
部首:⽝
4画
公
常用漢字
小2
部首:⼋
4画
方
常用漢字
小2
部首:⽅
4画
“犬”で始まる語句
犬
犬神人
犬神
犬吠
犬殺
犬蓼
犬死
犬張子
犬追物
犬小屋