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明白
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はっきり
ふりがな文庫
“
明白
(
はっきり
)” の例文
否
(
いゝ
)
エ妾になれって
明白
(
はっきり
)
とは言わないけれど、妾々ッて世間で大変悪く言うが芸者なんかと
比較
(
くらべ
)
ると
幾何
(
いくら
)
いいか知れない
二少女
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
なに、
明白
(
はっきり
)
と云うが可いのさ。私ゃ一番先だって構やしないし、また皆さんに見ていられたって別段
怖
(
こわ
)
かないんだよ。
クリスマス・カロル
(新字新仮名)
/
チャールズ・ディケンズ
(著)
どうだ、真直ぐにいってしまえ、どっちへ逃げたか、それともどこへ隠したか、てっとり早く
明白
(
はっきり
)
といってしまえ
大菩薩峠:21 無明の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
星の光も見えない何となく憂鬱な
夕
(
ゆうべ
)
だ、
四隣
(
あたり
)
に
燈
(
ともし
)
がポツリポツリと見え
初
(
そ
)
めて、人の顔などが、
最早
(
もう
)
明白
(
はっきり
)
とは
解
(
わか
)
らず、物の色が
凡
(
すべ
)
て
黄
(
きい
)
ろくなる頃であった。
白い蝶
(新字新仮名)
/
岡田三郎助
(著)
お島はその頃、誰が自分の婿であるかを
明白
(
はっきり
)
知らずにいた。そして婚礼支度の自分の
衣裳
(
いしょう
)
などを縫いながら、時々青柳の弟のことなどを、ぼんやり考えていた。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
▼ もっと見る
ロミオ されば
明白
(
はっきり
)
と
言
(
い
)
はうが、
予
(
わし
)
はカピューレット
家
(
け
)
のあの
美
(
うつく
)
しい
娘
(
むすめ
)
を
又
(
また
)
と
無
(
な
)
い
戀人
(
こひゞと
)
と
定
(
き
)
めてしまうた。
予
(
わし
)
が
定
(
き
)
めたれば
先方
(
むかう
)
もまた
其通
(
そのとほ
)
りに
定
(
き
)
めたのでござる。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
たとえば
衣
(
ころも
)
を着るにも、
縞柄
(
しまがら
)
から
縫
(
ぬ
)
い方から
着
(
き
)
ようにいたるまで一々
明白
(
はっきり
)
した意思を表示し、かつこれを
貫
(
つらぬ
)
かんとすれば、たいていの
仕立屋
(
したてや
)
または
細君
(
さいくん
)
は必ず手に余すであろう。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
じぶんがなにをしているかが
明白
(
はっきり
)
と分っていながら、どうにも目のまえの人間の言葉を真似たくなり、またその人の動作をそのまま繰りかえす——つまり、
反響言語
(
エヒョーラリー
)
、
返響運動
(
エヒョーキネジー
)
というのがおこる。
人外魔境:01 有尾人
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
ロレ はて、
明白
(
はっきり
)
と
素直
(
すなほ
)
に
被言
(
おッしゃ
)
れ。
懺悔
(
ざんげ
)
が
謎
(
なぞ
)
のやうであると、
赦免
(
みゆるし
)
も
謎
(
なぞ
)
のやうなことにならう。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
そんな
連中
(
れんじゅう
)
のなかにお島をおくことの危険なことが、今夜の事実と
照合
(
てりあわ
)
せて、一層
明白
(
はっきり
)
して来るように思えた父親は、
愈
(
いよいよ
)
お島を引取ることに、決心したのであったが、迎いが来たことが知れると
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
明
常用漢字
小2
部首:⽇
8画
白
常用漢字
小1
部首:⽩
5画
“明白”で始まる語句
明白地
明白手堅
明白如朝霽