トップ
>
明白
>
めいはく
ふりがな文庫
“
明白
(
めいはく
)” の例文
張揚
(
はりあげ
)
コリヤ憑司只今傳吉夫婦が言立る所は如何にも
明白
(
めいはく
)
なり然すれば
其方
(
そのはう
)
は公儀を
僞
(
いつは
)
る
罪人
(
ざいにん
)
茲
(
こゝ
)
な
不屆
(
ふとゞき
)
者めと
白眼
(
にらめら
)
るゝに憑司はハツと
頭
(
かうべ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
常習万引
(
じょうしゅうまんびき
)
の罪状はきわめて
明白
(
めいはく
)
だった。
予審
(
よしん
)
が済むと、私の身柄は直ちに近郊の刑務所に移された。やがて判決
言渡
(
いいわたし
)
があった。
柿色の紙風船
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
R
大使館
(
たいしかん
)
の
所在
(
しよざい
)
を、
彼
(
かれ
)
は
明白
(
めいはく
)
には
知
(
し
)
らなかつた。
勿論
(
もちろん
)
招待
(
せうたい
)
の
意味
(
いみ
)
についても、
明確
(
めいかく
)
なことはわからなかつた。しかし
大凡
(
おゝよ
)
その
見当
(
けんたう
)
はわかつてゐた。
微笑の渦
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
園
(
その
)
は、もの
狂
(
ぐる
)
はしく、
面影
(
おもかげ
)
の
白
(
しろ
)
い、
髪
(
かみ
)
の
黒
(
くろ
)
い、
裳
(
もすそ
)
の、
胸
(
むね
)
の、
乳
(
ちゝ
)
のふくらみのある
友染
(
いうぜん
)
を、
端坐
(
たんざ
)
した
膝
(
ひざ
)
に
寝
(
ね
)
かして、うちつけに、
明白
(
めいはく
)
に、
且
(
か
)
つ
夢
(
ゆめ
)
に
遠慮
(
ゑんりよ
)
のないやうに
恋
(
こひ
)
を
語
(
かた
)
つた。
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
単に
薪水
(
しんすい
)
食料
(
しょくりょう
)
を求むるの
便宜
(
べんぎ
)
を得んとするに過ぎざりしは、その
要求
(
ようきゅう
)
の
個条
(
かじょう
)
を見るも
明白
(
めいはく
)
にして、その後タオンセント・ハリスが
全権
(
ぜんけん
)
を帯びて来るに及び、始めて
通商条約
(
つうしょうじょうやく
)
を結び
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
▼ もっと見る
さて
其
(
その
)
秘密
(
ひみつ
)
は
如何
(
いか
)
なる
物
(
もの
)
にや、
此
(
この
)
夜
(
よ
)
はたゞ
誓
(
ちかひ
)
に
終
(
をは
)
つて、
詳密
(
つまびらか
)
なる
事
(
こと
)
は、
明日
(
めうにち
)
、
其
(
その
)
秘密
(
ひみつ
)
の
潜
(
ひそ
)
められたる
塲所
(
ばしよ
)
に
於
(
おい
)
て、
實物
(
じつぶつ
)
に
就
(
つい
)
て、
明白
(
めいはく
)
に
示
(
しめ
)
さるゝとの
事
(
こと
)
、
此
(
この
)
夜
(
よ
)
は
其儘
(
そのまゝ
)
寢床
(
ねどこ
)
に
横
(
よこたは
)
つたが
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
あまりに事情が
明白
(
めいはく
)
なので、それでも松江を学校によこせとはいえず、だまって松江の顔をみた。小さな赤ん坊をおぶったまま、父親のわきにちょこんとすわって松江もだまっていた。
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
領主
此
(
この
)
書面
(
しょめん
)
にて
僧
(
そう
)
が
申條
(
まうしでう
)
の
證
(
あかり
)
は
立
(
た
)
ったり、
情事
(
じゃうじ
)
の
顛末
(
てんまつ
)
、
女
(
をんな
)
が
死去
(
しきょ
)
の
報告
(
しらせ
)
また
貧窮
(
ひんきう
)
なる
藥種屋
(
やくしゅや
)
より
毒藥
(
どくやく
)
を
買求
(
かひもと
)
めてそれを
持參
(
じさん
)
し、
此處
(
これ
)
なる
女
(
をんな
)
の
墓
(
はか
)
の
中
(
なか
)
にて
自殺
(
じさつ
)
なさん
底意
(
そこい
)
まで、
明白
(
めいはく
)
と
相成
(
あひな
)
ったわ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
吟味
(
ぎんみ
)
せしに殘金十一兩
餘
(
よ
)
在
(
あ
)
りたり是を思へば文右衛門
盜賊
(
たうぞく
)
でなき事は
明白
(
めいはく
)
なり
斯程
(
かほど
)
に證據ある上は汝何程陳ずる共
詮
(
せん
)
なき事ぞ
痛
(
いた
)
き思ひを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
それで
明白
(
めいはく
)
。それ以外の何物でもない。ところが大統領の場合は、そんな固定したものではない。彼は今や
青雲街道
(
せいうんかいどう
)
を踏み出していると見るべきだ
諜報中継局
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
私
(
わたし
)
は
勿論
(
もちろん
)
どつちが
危険
(
きけん
)
だかといふ
明白
(
めいはく
)
な
意識
(
いしき
)
なくして、たゞ
漠然
(
ばくぜん
)
と
半
(
なかば
)
謙遜
(
けんそん
)
の
気持
(
きもち
)
で
言
(
い
)
つたのであつたが、S、H
氏
(
し
)
がまたさう
云
(
い
)
ふ
風
(
ふう
)
の
謙遜
(
けんそん
)
な
意味
(
いみ
)
で
答
(
こた
)
へたのに
出会
(
であ
)
つて
微笑の渦
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
時
(
とき
)
に
其
(
そ
)
の
帷中
(
ゐちう
)
の
婦
(
をんな
)
を
見
(
み
)
れば、
宛
(
ゑん
)
としておでこの
醜態
(
しうたい
)
、
明白
(
めいはく
)
に
成畢
(
なりをはん
)
ぬ。
鑑定
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
申立てしも今聞
通
(
とほ
)
りなり
眞直
(
まつすぐ
)
に申立よ此上
包
(
つゝ
)
み
祕
(
かく
)
すに於ては
急度
(
きつと
)
申付るぞと聞て善右衞門ヘイ
明白
(
めいはく
)
に申上ます私しは
然樣
(
さやう
)
なる者を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「駄目だ。これだけ色々とやってみても、がたりともせんじゃないか。ただの鞄に過ぎないことは
明白
(
めいはく
)
だ。赤見沢博士謹製のものならこんなことはない」
鞄らしくない鞄
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「それも
明白
(
めいはく
)
。あの二十世紀文福茶釜、じつはアルミ製の釜だが、あの中にQがまじっていたのです。そうでなければ、釜が踊ったり綱わたりができるものではない」
金属人間
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
万事
(
ばんじ
)
明白
(
めいはく
)
になるからと、しきりにその事を申し述べたのであるが、車掌と憲兵とは、それを実行しようとも何とも言わずに、彼を三等車の隅っこに押しこんで、附近の乗客に
英本土上陸戦の前夜
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
明
常用漢字
小2
部首:⽇
8画
白
常用漢字
小1
部首:⽩
5画
“明白”で始まる語句
明白地
明白手堅
明白如朝霽