“酔眼朦朧”の読み方と例文
旧字:醉眼朦朧
読み方割合
すいがんもうろう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さては、と思ってかして見ると、酔眼朦朧すいがんもうろうたるかれの瞳に写ったのは、泥濘ぬかるみを飛び越えて身軽に逃げて行く女の後姿であった。
空の色が黒くなって来た時、彼は酔眼朦朧すいがんもうろうとして、酒屋の門前に現われた。彼は櫃台デスクの側へ行って、腰の辺から伸した手に一杯握っていたのは銀と銅。
阿Q正伝 (新字新仮名) / 魯迅(著)
私も酔眼朦朧すいがんもうろうとして、その様子を眺めていたが、早く、桂子を連れださねばならぬと思い、彼女をせかして玄関に出たが、桂子はもはや、ひとりで草履ぞうりをはけないほど酔っている。
野狐 (新字新仮名) / 田中英光(著)