“おぼろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
97.6%
朦朧1.4%
0.5%
昏然0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
よいあんばいに、おぼろつきがさし昇って来ましたから、ここに立ったままでも絵図をさすように、この上の院のお墓、御影堂みえいどう、観月亭。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
雨晴れて月朦朧おぼろの夜にちび筆の軸を伝つてのみ、そのじくじくした欲情のしたたりを紙にとどめ得た。『雨月』『春雨はるさめ』の二草紙はいはばその欲情の血膿ちうみぬぐつたあとの故紙こしだ。
上田秋成の晩年 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
基督キリスト其の他の先覚の人格を信じ、若しくは彼等が偉大なる意識を証権として、其れに依りうておぼろげに形づくりたる者、その多きに居りし也。
予が見神の実験 (新字旧仮名) / 綱島梁川(著)
もて見る如く昏然おぼろなり、然れど彼の時(キリストの国のあらわれん時)にはかお