“故紙”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こし80.0%
ほご20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
道衍の峻機しゅんき険鋒けんぼうを以て、しずかに幾百年前の故紙こしに対す、縦説横説、はなはれ容易なり。是れ其のる可き無き所以ゆえんなり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
雨晴れて月朦朧おぼろの夜にちび筆の軸を伝つてのみ、そのじくじくした欲情のしたたりを紙にとどめ得た。『雨月』『春雨はるさめ』の二草紙はいはばその欲情の血膿ちうみぬぐつたあとの故紙こしだ。
上田秋成の晩年 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
いわゆる臨済りんざいの三乗十二分教もその真を知らざれば故紙ほごに等しというような考えはチベット人には全く無い。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)