“故紙堆裏”の読み方と例文
読み方割合
こしたいり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
下劣なる趣味を拘泥なく一代に塗抹とまつするは学人の恥辱である。彼らが貴重なる十年二十年をげて故紙堆裏こしたいり兀々こつこつたるは、衣食のためではない、名聞みょうもんのためではない、ないし爵禄財宝しゃくろくざいほうのためではない。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)