“面啖”の読み方と例文
読み方割合
めんくら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
面啖めんくらつて、へどもどしながら、そんななかでもそれでも、なん拍子ひやうしだか、かみなが工合ぐあひひ、またしまらないだらけたふうが、朝鮮てうせん支那しな留學生りうがくせいら。
艶書 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「それには及ばんですよ、ええ、何の、御新姐ごしんぞ。」と面啖めんくらって我知らず口走って、ニコチンの毒を説く時のような真面目まじめな態度になって、衣兜かくしに手を突込つっこんで、肩をもそもそとゆすって
露肆 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
下駄じゃあねえか、下駄じゃあねえか、串戯じょうだんじゃあねえ、何を面啖めんくらったか知らねえが、そいつを懐に入れるだけのひまが有りゃ、あいて向脛むこうずねをかッぱらってげるゆとりはありそうなもんだぜ。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)