“かっぱつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
活溌89.3%
活発10.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分はその暗い庭を前にながめて、番頭に背中を流してもらっていた。すると入口の方から縁側えんがわを沿って、また活溌かっぱつな足音が聞こえた。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
稽古ばかまをはいて、竹刀しないの先へ面小手めんこてはさんで、肩に担いで部屋を出たが,心で思ッた、この勇ましい姿、活溌かっぱつといおうか雄壮といおうか
初恋 (新字新仮名) / 矢崎嵯峨の舎(著)
彼は僕より躯幹くかん長大にして、活発かっぱつにかつ短気の男であったが、この時ばかりは何も手向てむかいだもせず、なぐられたままにその夜を過ごし、翌日は丁寧に礼を述べ他の下宿げしゅくに移ったことがある。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
彼女かのじょは、その活発かっぱつ子供こどもらしい姿すがた見送みおくって、ほほえんだのでありました。
おきくと弟 (新字新仮名) / 小川未明(著)