“不活溌”の読み方と例文
読み方割合
ふかっぱつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その上、僕ら二人の留守中に老母がその孫どもに食べ過ぎさせたので、それもまた不活溌ふかっぱつに寝たり、起きたりすることになった。
耽溺 (新字新仮名) / 岩野泡鳴(著)
久しく止めていたタイムズへの公開状も再び書始められた。肉体の衰弱と制作の不活溌ふかっぱつとに加えて、自己に対し、世界に対しての、名状し難い憤りが、彼の日々を支配した。
光と風と夢 (新字新仮名) / 中島敦(著)
今晩の彼は不活溌ふかっぱつねむたげで、何の興味もないつまらぬ人間に思われたし、いつもの事ながら、料理の勘定になると知らん顔で冷然と構えている態度が、今夜という今夜こそ彼女にとって