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活溌
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くわつぱつ
ふりがな文庫
“
活溌
(
くわつぱつ
)” の例文
騙詐
(
かたり
)
が
世渡
(
よわた
)
り
上手
(
じやうず
)
で
正直
(
しやうぢき
)
が
無気力漢
(
いくぢなし
)
、
無法
(
むはう
)
が
活溌
(
くわつぱつ
)
で
謹直
(
きんちよく
)
が
愚図
(
ぐづ
)
、
泥亀
(
すつぽん
)
は
天
(
てん
)
に
舞
(
ま
)
ひ
鳶
(
とんび
)
は
淵
(
ふち
)
に
躍
(
をど
)
る、さりとは
不思議
(
ふしぎ
)
づくめの
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
ぞかし。
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
頬白
(
ほゝじろ
)
か
何
(
なに
)
かゞ
菜種
(
なたね
)
の
花
(
はな
)
や
枯蓬
(
かれよもぎ
)
の
陰
(
かげ
)
の
淺
(
あさ
)
い
雪
(
ゆき
)
に
短
(
みじか
)
い
臑
(
すね
)
を
立
(
た
)
てゝ
見
(
み
)
たいのか
桑
(
くは
)
の
枝
(
えだ
)
をしなやかに
蹴
(
け
)
つて
活溌
(
くわつぱつ
)
に
飛
(
と
)
びおりた。さうして
又
(
また
)
枝
(
えだ
)
に
移
(
うつ
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
事が、昨夜の話となると、お糸の調子は
活溌
(
くわつぱつ
)
になつて、父親の事を問はれた時とは、まるで違つた受け應へです。
銭形平次捕物控:289 美しき人質
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
『そればかりか、
少年
(
せうねん
)
の
活溌
(
くわつぱつ
)
な
事
(
こと
)
ツたら
話
(
はなし
)
になりませんよ。
獅子狩
(
しゝがり
)
もやります、
相撲
(
すまふ
)
も
取
(
と
)
ります。
弱
(
よわ
)
い
水兵
(
すいへい
)
なんかは
負
(
ま
)
かされます。』と
彼
(
かれ
)
は
至極
(
しごく
)
眞面目
(
まじめ
)
に
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
主人
(
しゆじん
)
は
年
(
とし
)
の
送迎
(
そうげい
)
に
煩
(
わづ
)
らはしい
樣
(
やう
)
な
事
(
こと
)
を
云
(
い
)
つたが、
其
(
その
)
態度
(
たいど
)
には
何處
(
どこ
)
と
指
(
さ
)
してくさ/\した
所
(
ところ
)
は
認
(
みと
)
められなかつた。
言葉遣
(
ことばづかひ
)
は
活溌
(
くわつぱつ
)
であつた。
顏
(
かほ
)
はつや/\してゐた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
けれどもご存じのとほり、あの百人一首の絵にかいてあるやうな、長い、だぶ/\の着物を男も女も着てをりますから、なか/\思ふやうに
活溌
(
くわつぱつ
)
な働きが出来ません。
拾うた冠
(新字旧仮名)
/
宮原晃一郎
(著)
今度
露西亜
(
ロシヤ
)
と戦争すれば、
直
(
す
)
ぐ少将におなりなさるんですと——ほんたうに軍人は
好
(
い
)
いわ、
活溌
(
くわつぱつ
)
で、其れに陸軍よりも海軍の方が好くてよ、第一
奇麗
(
きれい
)
ですものネ、其れでネ、姉さん
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
欣一君は「気をつけエ」の姿勢をして、
活溌
(
くわつぱつ
)
に答へました。
原つぱの子供会
(新字旧仮名)
/
槙本楠郎
(著)
あのおれが一番
活溌
(
くわつぱつ
)
だ。おれはなにしても一番だぞ……
愚助大和尚
(新字旧仮名)
/
沖野岩三郎
(著)
活溌
(
くわつぱつ
)
な
緋目高
(
ひめだか
)
よ
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
勘次
(
かんじ
)
は
朝
(
あさ
)
のまだ
凉
(
すゞ
)
しい、
葉
(
は
)
に
濕
(
しめ
)
りのある
間
(
あひだ
)
に
竈
(
かまど
)
の
灰
(
はひ
)
を
持
(
も
)
つて
行
(
い
)
つて
其
(
そ
)
の
葉
(
は
)
に
掛
(
か
)
けて
遣
(
や
)
る
丈
(
だけ
)
の
手數
(
てすう
)
は
竭
(
つく
)
したのである。それで
幾
(
いく
)
らでも
活溌
(
くわつぱつ
)
に
運動
(
うんどう
)
する
瓜葉蟲
(
うりはむし
)
は
防
(
ふせ
)
がれた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
宗助
(
そうすけ
)
は
出來
(
でき
)
る
丈
(
だけ
)
手
(
て
)
を
回
(
まは
)
して、
事
(
こと
)
の
眞疑
(
しんぎ
)
を
探
(
さぐ
)
つた。さうして、
或
(
あ
)
る
關係
(
くわんけい
)
から、
安井
(
やすゐ
)
がたしかに
奉天
(
ほうてん
)
にゐる
事
(
こと
)
を
確
(
たしか
)
め
得
(
え
)
た。
同時
(
どうじ
)
に
彼
(
かれ
)
の
健康
(
けんかう
)
で、
活溌
(
くわつぱつ
)
で、
多忙
(
たばう
)
である
事
(
こと
)
も
確
(
たしか
)
め
得
(
え
)
た。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
尤
(
もつと
)
も、ニナール姫の方だけでは、ジウラ王子がゐやうがゐまいが、そんなことはどうでもいゝので、以前とかはりなく、朗らかで、
活溌
(
くわつぱつ
)
で、勇ましい男もかなはないほど大胆で、馬に乗り
ラマ塔の秘密
(新字旧仮名)
/
宮原晃一郎
(著)
例
(
れい
)
の
屏風岩
(
べうぶいは
)
の
上
(
うへ
)
から
直
(
たゞ
)
ちに
運轉
(
うんてん
)
を
試
(
こゝろ
)
みて
見
(
み
)
ると
最良
(
さいりよう
)
の
結果
(
けつくわ
)
で、
號鈴
(
がうれい
)
リン/\と
鳴
(
な
)
りひゞき、
不思議
(
ふしぎ
)
なる
機關
(
きくわん
)
の
活溌
(
くわつぱつ
)
なる
運轉
(
うんてん
)
に
從
(
したが
)
つて十二
個
(
こ
)
の
外車輪
(
ぐわいしやりん
)
が、
岩
(
いは
)
を
噛
(
か
)
み、
泥
(
どろ
)
を
蹴
(
け
)
つて
疾走
(
しつさう
)
する
有樣
(
ありさま
)
は
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
十一になる欣一君は、すぐさま
活溌
(
くわつぱつ
)
に答へました。
原つぱの子供会
(新字旧仮名)
/
槙本楠郎
(著)
本當
(
ほんたう
)
に、
怖
(
こは
)
いもんですね。
元
(
もと
)
はあんな
寐入
(
ねい
)
つた
子
(
こ
)
ぢやなかつたが——どうも
燥急
(
はしや
)
ぎ
過
(
す
)
ぎる
位
(
くらゐ
)
活溌
(
くわつぱつ
)
でしたからね。それが二三
年
(
ねん
)
見
(
み
)
ないうちに、
丸
(
まる
)
で
別
(
べつ
)
の
人
(
ひと
)
見
(
み
)
た
樣
(
やう
)
に
老
(
ふ
)
けちまつて。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
多忙
(
たばう
)
で
且
(
かつ
)
活溌
(
くわつぱつ
)
な
夏
(
なつ
)
の
自然
(
しぜん
)
は
先
(
さき
)
に
植
(
う
)
ゑられた
田
(
た
)
から
漸次
(
ぜんじ
)
に
深
(
ふか
)
い
緑
(
みどり
)
を
染
(
そ
)
めて
行
(
ゆ
)
く。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
活
常用漢字
小2
部首:⽔
9画
溌
漢検準1級
部首:⽔
12画
“活溌”で始まる語句
活溌溌地
活溌々
活溌溌
活溌々地