“送迎”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おくりむかい22.2%
おくりむかえ22.2%
そうげい22.2%
おくりむか11.1%
おくりむかへ11.1%
おくりむけ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お島はちいさい時分この作という男に、よく学校の送迎おくりむかいなどをして貰ったものだが、養父のおいに当る彼は、長いあいだ製紙の職工として、多くの女工と共に働かされたのみならず
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
女中がわりに送迎おくりむかえをしている、ぜんに、それ、柳橋の芸者だったという、……耳の遠い、ぼんやりした、何とか云う。
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
観湖楼くわんころう羽織袴はおりはかまは、とくわたしたちのためではない、をりから地方ちはう顕官けんくわん巡遊じゆんいうがあつた、その送迎そうげい次手ついでである。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
それからの貞之進というものは、明けても小歌暮れても小歌、日として夜として、小歌の姿が眼に映らぬことはなく、学校の往帰ゆきかえりにも小歌が送迎おくりむかいをするようで、間がな隙がな忘れたことがない。
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
客の送迎おくりむかへは私の役𢌞りでしたが、私はお婆さんに言ひ附けられた通り客の下駄を直し、茶などもよく運んで行きました。
みんなごろ/\してんでればかり藥箱くすりばこつて醫者いしや送迎おくりむけえしたな、隣近所となりきんじよ一軒毎えつけんごめらやくにやたねえだから、いや本當ほんたうだよ、ら十五んち下痢くだつてなほつたがつよかつたかんな、いやつええともまつた
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)