“藥箱”の読み方と例文

新字：薬箱

読み方	割合
くすりばこ	100.0%

くすりばこ

翌日（よくじつ）は別當（べつたう）の好意（かうい）で、玄竹（げんちく）は藥箱（くすりばこ）を葵（あふひ）の紋（もん）の附（つ）いた兩掛（りやうが）けに納（をさ）め、『多田院御用（ただのゐんごよう）』の札（ふだ）を、兩掛（りやうがけ）けの前（まへ）の方（はう）の蓋（ふた）に立（た）てて貰（もら）つた。

死刑 (旧字旧仮名) ／ 上司小剣(著)

みんなごろ／＼してんで俺（お）ればかり藥箱（くすりばこ）持（も）つて醫者（いしや）の送迎（おくりむけ）えしたな、隣近所（となりきんじよ）一軒毎（えつけんごめら）役（やく）にや立（た）たねえだから、いや本當（ほんたう）だよ、俺（お）ら十五日（んち）下痢（くだ）つて癒（なほ）つたが俺（お）ら強（つよ）かつたかんな、いや強（つえ）えとも全（まつた）く

土 (旧字旧仮名) ／ 長塚節(著)

それで直（す）ぐ準備（じゆんび）をして、下男（げなん）に藥箱（くすりばこ）を擔（かつ）がせ、多田院（ただのゐん）からの迎（むか）への者（しや）を先（さ）きに立（た）てて、玄竹（げんちく）はぶら／＼と北野（きたの）から能勢街道（のせかいだう）を池田（いけだ）の方（はう）へ歩（ある）いた。

死刑 (旧字旧仮名) ／ 上司小剣(著)

藥	部首:⾋ 18画
箱	常用漢字 小３ 部首:⽵ 15画