“くすりばこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
薬箱42.9%
藥箱28.6%
薬筥28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
松蔵まつぞうは、うたうたいとなりました。かつて、おじいさんがそうであったように、脊中せなかに、ちいさな薬箱くすりばこって、バイオリンをきながら、らぬ他国たこくたびしてあるいたのです。
海のかなた (新字新仮名) / 小川未明(著)
みんなごろ/\してんでればかり藥箱くすりばこつて醫者いしや送迎おくりむけえしたな、隣近所となりきんじよ一軒毎えつけんごめらやくにやたねえだから、いや本當ほんたうだよ、ら十五んち下痢くだつてなほつたがつよかつたかんな、いやつええともまつた
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
床の間の薬筥くすりばこに向って、真鍮しんちゅうさじをにゅう鉢に鳴らしていた源内は、様子を振りかえって
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)