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薬筥
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くすりばこ
ふりがな文庫
“
薬筥
(
くすりばこ
)” の例文
うるさく病む眼の邪魔になって、
蝙蝠
(
こうもり
)
がおちこち飛び交していた。薬売の
定斎屋
(
じょさいや
)
が、宣伝の
薬筥
(
くすりばこ
)
の
鐶
(
かん
)
の鳴りを止めてしずかに帰ってゆく。
美少年
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
胸は押しつけられ、腹は幽かにつき出し、宝石あるいは
薬筥
(
くすりばこ
)
をささえた両の手は力強く肉付けられている。しかし最も美しい形は頭部を横から見た所である。
古寺巡礼
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
床の間の
薬筥
(
くすりばこ
)
に向って、
真鍮
(
しんちゅう
)
の
匙
(
さじ
)
をにゅう鉢に鳴らしていた源内は、様子を振りかえって
鳴門秘帖:01 上方の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
薬
常用漢字
小3
部首:⾋
16画
筥
漢検1級
部首:⽵
13画
“薬”で始まる語句
薬
薬研
薬鑵
薬罐
薬研堀
薬師
薬餌
薬売
薬缶
薬屋