“定斎屋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じょうさいや50.0%
じょさいや33.3%
じょうざいや16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
定斎屋じょうさいやの金具の音がのんびりと橋を渡って消えてゆくと、近くの武家の塀内で、去年の秋から落ち葉を焼くけむりが、白くいぶったままこの部屋の端にまでたゆって来ている。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
東京で震災前までは深川ふかがわへんで見かけたことのあるあの定斎屋じょさいやと同じようなものであったらしいが、しかし枇杷葉湯のあの朱塗りの荷箱とすがすがしい呼び声とには
物売りの声 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
定斎屋じょうざいやかんの音だの、飴屋のチャルメラだの、かんかちだんごのきねの音だの、そうしたいろいろの物音が、幾年月を経たいまのわたしの耳の底にはッきりなお響いている——それらの横町を思うとき
浅草風土記 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)