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藥賣
読み方 | 割合 |
くすりうり | 66.7% |
くすりう | 33.3% |
餘りですから、
主人が
引返さうとした
時です……
藥賣の
坊主は、
柄のない
提灯を
高々と
擧げて、
椎の
樹の
梢越しに、
大屋根でも
見るらしく、
仰向いて
越中の
藥賣が
袋に
入れて
置いて
行く、
藥ながら、
其の
優しい
手から
飮ませるやうに
計らつたのである。
忌はしからうが
何うしようが、
藥賣りが
町を
歩行くのに、
故障を
言へるわけはありません。
(
藥賣りぢやに
買ひないな、
可え
所へ
來たでや。)