“だまっ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
無言42.9%
28.6%
黙言14.3%
噤黙14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
細君はやがて坐席へ腰をおろしたが、歯の根も合わぬほどふるえながら、無言だまって、怪我した良人おっとをひしと抱きしめた。
れも時節がらで我慢してだまって居るよりほか仕方しかたがないとして居ながら、母に対しては如何いかにも気が済まない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
人々は投げだすように言ったが、近藤のみは黙言だまって岡本の説明を待ているらしい。
牛肉と馬鈴薯 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
岡本はただ、黙言だまっ首肯うなずいたばかりであった。
牛肉と馬鈴薯 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
虫を殺ろして噤黙だまってましたがネ……
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)