“おため”の漢字の書き方と例文
語句割合
御為100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
のち商業学校せうげふがくかうてんじて、中途ちうとから全然すつかりふでたうじて、いまでは高田商会たかだせうくわいに出てりますが、硯友社けんいうしやためにはをしい人をころしてしまつたのです、もつとも本人の御為おためには其方そのはう結搆けつかうであつたのでせう
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
ちと仔細しさいがあって、貴下が人は知るまいと思っている事を、わたくしはよく知っております。文明国の御方にも似合わない、名誉ということを御存じがありませんか。私はむしろ貴下の御為おため
金時計 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
花漬売としてこそあなたも約束をなされたれ、詰る所成就覚束おぼつかなき因縁、男らしゅう思い切られたが双方そのほう御為おためかと存じます、しかしお辰様には大恩あるあなたを子爵も何でおろそかに思われましょう
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)