“当為”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とうい25.0%
ソルレン25.0%
ゾルレン25.0%
ゾレン25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは事実において至難なるわざではあるが、私らの胸に当為とういとしてて、みずからの心をむち打たねばならない。
愛と認識との出発 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
犯人が必ずそこに来合しているという……それは当為ソルレンです。必ずそうあるべきことでしょう。
金狼 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
恋のなかには一種の当為ゾルレンの意識がある。その意識は一種の道徳的意識といってもいい。私はかのダンテのベアトリチェに対する恋を思う。ダンテにとっては彼女はあらゆる徳の華であった。
愛と認識との出発 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
自分のような人間にとっては、自殺は当為ゾレンであることを認め、いろいろ考えた末に決定したことなのだから、その実行にたいしては、自分自身、すこしの懸念も持っていなかった。
墓地展望亭 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)