トップ
>
為
>
シ
ふりがな文庫
“
為
(
シ
)” の例文
旧字:
爲
義経記
(
ギケイキ
)
は、盲僧の手にかゝつて、一種の念仏式説経となり、
瞽巫女
(
ゴゼ
)
や歌占巫女の霊感は、曾我物語を
為
(
シ
)
あげて、まづ関の東で、地盤を固めた。
国文学の発生(第四稿):唱導的方面を中心として
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
孫子
曰
(
イワ
)
ク、
夫
(
ソ
)
レ兵ヲ用ル之法国ヲ全クスルヲ上ト
為
(
ナ
)
シ、国ヲ破ル是ニ次グ、軍ヲ全クスルヲ上ト
為
(
シ
)
、軍ヲ破ル是ニ次グ、旅ヲ全クスルヲ上ト為、旅ヲ破ル是ニ次グ、卒ヲ全クスルヲ上ト為
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
即、附随してゐるものをとり除けば、「出です」「乞ひす」で、「いきす」「見す」「
為
(
シ
)
す」の部類に這入るのである。
「さうや さかいに」
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
吾子
(
ワコ
)
よ。吾子の
為
(
シ
)
了
(
ヲフ
)
せなんだ
荒
(
アラ
)
び心で、吾子よりももつと、わるい猛び心を持つた者の、大和に来向うのを、待ち押え、
塞
(
サ
)
へ防いで居ろ、と仰せられた。
死者の書
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
此は、
天竺
(
テンヂク
)
の狐の
為
(
シ
)
わざではないか、其とも、この葛城郡に、昔から残つてゐる
幻術師
(
マボロシ
)
のする迷はしではないか。
死者の書
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
▼ もっと見る
だが一幕「鬱々たる松王丸」で
為
(
シ
)
とほすのは、菊五郎などが変改してよい時代なのではないか。病気と言ふ擬態を守るのだといふ通念もよくなかつたのだ。
手習鑑評判記
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
歴史文法に置き替へて考へると、「行きました」「
為
(
シ
)
ました」に当るもので、かう言ふ逆表現も、標準語に準拠してゐるやうな感じが持たれたものであらう。
「さうや さかいに」
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
「
為
(
シ
)
ない」「見ない」などと対照になる、「行きいす」「見いす」「行きいせん」「見いせん」と言つた、丁寧語の意識を心に保ちながら、言つてゐる事が訣る。
「さうや さかいに」
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
与市兵衛などこそ、辛抱立役(勘平)・色敵(定九郎)の間に老役に変るのだから、替り栄えあるべき役だが、寧早替りの都合から、
為
(
シ
)
どころの略されてしまつた役である。
実川延若讃
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
併し勿論、座頭鴈治郎は、立敵を要する様な狂言を択ばなかつた。璃寛のした石川五右衛門・元右衛門・団九郎風の
実敵
(
ジツガタキ
)
や、端敵出の大役などは、魁車は、十分に
為
(
シ
)
こなした筈だ。
街衢の戦死者:――中村魁車を誄す――
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
為
常用漢字
中学
部首:⽕
9画
“為”を含む語句
所為
行為
何為
為合
無為
御為
徒為
為替
為様
有為
作為
以為
人為
為出
為立
為掛
為難
当為
為事
為方
...