“信切”の読み方と例文
読み方割合
しんせつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夫とも私が泣いて居るから信切しんせつに夫を慰めようとて来て下さッたのかも知ませんが、今となっては恐しくも有ません、首切台は知て居ます
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
うらやまずあしたよりくるるまで只管ひたすら米をつきつぶにてもむだにせず其勤め方信切しんせつなりければ主人益々悦び多くの米も一向に搗減つきへりなく取扱ひ夫より其年の給金きふきん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
見るのもいやなんだもの。信切しんせつな人ではあるし……。信切にされるほど厭になるんだもの。誰かのように、実情じつがないんじゃアなし、義理を知らないんじゃアなし……
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)