せい)” の例文
旧字:
その上に御面相の振わないのを自覚していたせいであろうが、男と交際していてもお勢のような coquettish な容子は少しもなかった。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
かれまえのように八きて、ちゃのちすぐ書物しょもつたのしんでんでいたが、このごろあたらしい書物しょもつえぬので、古本ふるほんばかりんでいるせいか、以前程いぜんほどには興味きょうみかんぜぬ。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
音楽も同様である。西洋音楽のいいのを聞いたら如何どうか知らぬが、私は今までそう云う西洋音楽を聞いた事の無いせいか、だ一度も良い書画を見る位の心持さえ起した事は無い。