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為
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つく
ふりがな文庫
“
為
(
つく
)” の例文
旧字:
爲
孔子……春秋を
為
(
つく
)
るに至りては、筆すべきは則ち筆し削るべきは則ち削り、子夏の徒も一辞を
賛
(
たす
)
くること
能
(
あた
)
わず。弟子、春秋を受く。
孔子
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
けだし彼の
禾稼
(
くわか
)
を見るに、春種し、夏苗し、秋刈り、冬蔵す。秋冬に至れば人みなその歳功の成るを悦び、酒を造り
醴
(
れい
)
を
為
(
つく
)
り、村野歓声あり。
留魂録
(新字旧仮名)
/
吉田松陰
(著)
洪武十七年、
疾
(
やまい
)
を得て死するや、太祖親しく文を
為
(
つく
)
りて
祭
(
まつり
)
を致し、
岐陽王
(
きようおう
)
に追封し、
武靖
(
ぶせい
)
と
諡
(
おくりな
)
し、
太廟
(
たいびょう
)
に
配享
(
はいきょう
)
したり。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
彼の幼きや
土塊
(
どかい
)
を以て
宮闕
(
きゅうけつ
)
の状を
為
(
つく
)
り、曰く、これ織田信長が
禁裡
(
きんり
)
の荒廃を修繕したるに
擬
(
ぎ
)
するなりと。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
戯れに一絶を
為
(
つく
)
って曰く、〈
聞説
(
きくならく
)
獼猴性すこぶる
霊
(
さと
)
し、相車来ればすなわち満山に迎う、騾に
鞭
(
むちう
)
ちてここに到れば何ぞかつて見ん、始めて覚る
毛虫
(
もうちゅう
)
にもまた世情〉。
十二支考:07 猴に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
▼ もっと見る
秦の
商鞅
(
しょうおう
)
は自分の制定した法律のために
関下
(
かんか
)
に
舎
(
やど
)
せられず、「
嗟乎
(
ああ
)
法を
為
(
つく
)
るの弊
一
(
いつ
)
に
此
(
ここ
)
に至るか」
法窓夜話:02 法窓夜話
(新字新仮名)
/
穂積陳重
(著)
是
(
ここ
)
ニ
於
(
おい
)
テ項王
乃
(
すなわ
)
チ悲歌
慷慨
(
こうがい
)
シ自ラ詩ヲ
為
(
つく
)
リテ
曰
(
いわ
)
ク「力山ヲ抜キ気世ヲ
蓋
(
おお
)
フ、時利アラズ騅
逝
(
ゆ
)
カズ、騅逝カズ
奈何
(
いかん
)
スベキ、虞ヤ虞ヤ
若
(
なんじ
)
ヲ
奈何
(
いか
)
ニセン」ト。歌フコト数
闋
(
けつ
)
、美人之ニ和ス。項王
泣
(
なみだ
)
数行下ル。
李陵
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
刻泥為之最易得 泥に刻して之を
為
(
つく
)
ること最も得易し
詩人への註文
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
主人は庭を
渡
(
わた
)
る
微風
(
そよかぜ
)
に
袂
(
たもと
)
を吹かせながら、おのれの
労働
(
ほねおり
)
が
為
(
つく
)
り出した快い結果を極めて満足しながら味わっている。
太郎坊
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
『詩経』に「
豈
(
あ
)
に
膏沐
(
こうもく
)
無からん、誰を
適
(
あるじ
)
として容を
為
(
つく
)
らん」とか申す二句、
曾
(
かつ
)
て何心なく読みおり候所、後に
曹大家
(
そうたいこ
)
『女誡』専心の篇を見候えば、上下の文ありて
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
万章問いて曰く、或るひと
謂
(
い
)
う、孔子
衛
(
えい
)
に於ては
癰疽
(
ようそ
)
を
主
(
やど
)
とし、
斉
(
せい
)
に於ては
侍人
(
じじん
)
瘠環
(
せきかん
)
を
主
(
やど
)
とせりと、これ有りしや。孟子曰く、否、然らざるなり、事を好む者これを
為
(
つく
)
れるなり。
孔子
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
孝孺
篇後
(
へんご
)
に書して曰く、予が
此
(
この
)
文を
為
(
つく
)
りてより、
未
(
いま
)
だ
嘗
(
かつ
)
て出して以て人に示さず。人の
此
(
この
)
言を聞く者、
咸
(
みな
)
予を
訾笑
(
ししょう
)
して以て狂と
為
(
な
)
し、
或
(
あるい
)
は
陰
(
いん
)
に
之
(
これ
)
を
詆詬
(
ていこう
)
す。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
蓋
(
けだ
)
し
彼
(
か
)
の
禾稼
(
かか
)
を見るに、春種し夏苗し秋刈り冬蔵す。秋冬に至れば人みなその歳功の成るを悦び、酒を造り
醴
(
れい
)
を
為
(
つく
)
り、村野歓声あり。
未
(
いま
)
だ
曾
(
かつ
)
て西成に臨みて、歳功の終るを哀しむものを聞かず。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
此
(
これ
)
等
(
ら
)
の文、
蓋
(
けだ
)
し少時の
為
(
つく
)
る所なり。嗚呼、運命
遭逢
(
そうほう
)
、又何ぞ奇なるや。二十余年の後にして、筆紙前に在り。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
乾艮
(
けんこん
)
二方の繁栄は到底自分等の居を営むを許さざるを述べ、六条以北、
窮僻
(
きゅうへき
)
の地に、十有余
畝
(
ほ
)
を得たのを幸とし、隆きに就きては小山を
為
(
つく
)
り、窪きに就きては
小池
(
しょうち
)
を
穿
(
うが
)
ち
連環記
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
為
常用漢字
中学
部首:⽕
9画
“為”を含む語句
所為
行為
何為
為合
無為
御為
徒為
為替
為様
有為
作為
以為
人為
為出
為立
為掛
為難
当為
為事
為方
...