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為
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まね
ふりがな文庫
“
為
(
まね
)” の例文
旧字:
爲
宮は
俯
(
うつむ
)
きて唇を咬みぬ。母は聞かざる
為
(
まね
)
して、折しも
啼
(
な
)
ける
鶯
(
うぐひす
)
の
木
(
こ
)
の
間
(
ま
)
を
窺
(
うかが
)
へり。貫一はこの
体
(
てい
)
を見て更に
嗤笑
(
あざわら
)
ひつ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
されど人の世の海に万波の起伏を詳にせむとして、仍且つ茫洋の嘆あらむとこそすれ、近く磯頭を劃りて一波の毎に砕くるには、強ても知らざるを
為
(
まね
)
す。
抒情詩に就て
(新字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
子、
疾
(
やまい
)
病
(
はなはだ
)
し。子路(葬るに大夫の礼を備えんと欲し)門人を臣たらしむ。病
間
(
ひま
)
あるとき、曰く、久しいかな、由の
詐
(
いつわ
)
りを行なえる。臣なきに臣有る
為
(
まね
)
して
吾
(
われ
)
誰をか欺かん。天を欺かんか。
孔子
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
そこな
痴人
(
しれびと
)
、知らぬ
為
(
まね
)
して聞いてあれば片腹いたい
妄言綺語
(
まうごんきご
)
。
南蛮寺門前
(新字旧仮名)
/
木下杢太郎
(著)
猶答へざりけるを、軽く肩の
辺
(
あたり
)
を
撼
(
うごか
)
せば、貫一はさるをも知らざる
為
(
まね
)
はしかねて、始めて目を開きぬ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
▼ もっと見る
傍
(
かたへ
)
の墻より高粱の殻一本を抽きて、これを横たへて、帯を解きてその上に掛け、
頭
(
かうべ
)
を引いて
縊
(
くび
)
るる
為
(
まね
)
したり。少婦はこの状を見て、果して哂ふ。
衆
(
なかま
)
のものも亦うちはやしぬ。婦去りて既に遠くなりぬ。
『聊斎志異』より
(新字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
貫一は聞かざる
為
(
まね
)
して莨を
燻
(
くゆ
)
らしゐたり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
為
常用漢字
中学
部首:⽕
9画
“為”を含む語句
所為
行為
何為
為合
無為
御為
徒為
為替
為様
有為
作為
以為
人為
為出
為立
為掛
為難
当為
為事
為方
...