おさ)” の例文
旧字:
子曰く、国をおさむるには礼を以てし、(礼は譲を貴ぶ、しこうして)その言譲ならず、是の故に之を哂えり。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
すなわち自ら誓いて曰く、我もし脱るるを得て、この厄難を免るれば、まさに沙門にいたって出家の法を受くべしと。既に出て山に入り、一仏塔に至り、欲愛を捨離し、出家して道をおさむ。
求よ爾は何如いかん。対えて曰く、方六、七十、しくは五、六十(里の国)、求これおさめば三年に及ばんころ、民を足らしむべし、その礼楽の如きは以て君子をたん。赤よ爾は何如。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
子路率爾そつじとしてこたえて曰く、千乗の国大国の間にはさまりて加うるに師旅しりょを以てしかさぬるに饑饉ききんを以てせんとき、ゆうこれをおさめば、三年に及ばんころ、勇ありみちを知らしめん。夫子之をわらう。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)