“刃傷”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にんじょう88.6%
にんじやう8.6%
ニンジヤウ2.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御徒目付はまた、それを蘇鉄そてつへつれて行って、大目付始め御目付衆立ち合いの上で、刃傷にんじょう仔細しさいを問いただした。
忠義 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
是が男女の情を通わす方式になったのも自然であって、そのためにこそしばしば刃傷にんじょうにも及ぶような、若い人々の盃論が起こったのである。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
いずれ遺恨あっての刃傷にんじょうに相違なく、遺恨としたらどういう方面の人物から恨みを買っているか、その間のいきさつを調べました。
入ってみると、出しものは忠臣蔵で、刃傷にんじょうの場が開いていたが、目の多いなかで二人きりでいるのが、庸三にはまぶしかった。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
刃傷にんじょう事件に座して、親族立ち会いの上で詰め腹を切らされた十九歳の少年の祖母になる人が、愁傷の余りに失心しようとした。
柿の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
派手好きな鴈治郎は、刃傷にんじやうの場で思ひきり派手なき方をして舞台を巧くさらへてかうと註文をつけてゐたらしかつた。
宗勝を贔屓ひいきした酒井雅楽頭忠清さかゐうたのかみたゞきよやしきでの原田甲斐はらだかひ刃傷にんじやう事件があつて、まさに失はんとした本領を安堵あんど
椙原品 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
但、役者自身歌舞妓者が多かつた為、舞台上の刃傷にんじやうや、見物との喧嘩などが多かつた。
床下が飛びぬけて幻怪な役柄になつて居り、対決タイケツが中間で、刃傷ニンジヤウが小世間的に演ぜられることになつてゐる。
実川延若讃 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)