“にんじょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
刃傷63.5%
人情32.7%
任城1.9%
刄傷1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
刃傷にんじょう事件に座して、親族立ち会いの上で詰め腹を切らされた十九歳の少年の祖母になる人が、愁傷の余りに失心しようとした。
柿の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
人間にんげんというものは、不幸ふこうにあわなければ、人情にんじょうというものをさとるものでない。」と、かれは、いつかいた言葉ことばおもしました。
塩を載せた船 (新字新仮名) / 小川未明(著)
やがて去って斉魯せいろへ行き、任城にんじょうという所へ家を持った。孔巣父こうそうほ裴政はいせい張叔明ちょうしゅくめい陶沔とうべん韓準かんじゅんというような人と、徂徠山そらいざんに集って酒を飲み、竹渓の六逸と自称したりした。
岷山の隠士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
この罪を得た原因についてもいろいろの説があって、どれが本当かわかりませんが、ともかくその際に人に刄傷にんじょうを加えたのは確かなようです。
平賀源内 (新字新仮名) / 石原純(著)