“入札”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いれふだ45.5%
にゅうさつ27.3%
にふさつ18.2%
イレフダ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あんなに、かくしてばかりいて、ホ、ホ、ホ、ホ……。そのお金のない人が、よく大楽寺の入札いれふだにぽんと百両も」
野槌の百 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
乾児こぶんらしいのが、二、三十名は、たしかに、その附近に立っていた。そして、三人の若い者が、入札にゅうさつの紙と、矢立と、札箱を持ち廻って
野槌の百 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かれやすいとはれゝば、やすやうがした。もし買手かひてがあれば、買手かひてだけかね幾何いくらでもりたかつた。かれ新聞しんぶんで、近來きんらい古書畫こしよぐわ入札にふさつ非常ひじやう高價かうかになつたことやう心持こゝろもちがした。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
菊池寛の「入札イレフダ」を演じる両人を見る。親分は菊五郎であり、子分に扮するのは延若である。此時ばかり、舞台における両役者の芸境の一致したのを見たことも少い。
実川延若讃 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)