“にゅうさつ”の漢字の書き方と例文
語句割合
入札100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
乾児こぶんらしいのが、二、三十名は、たしかに、その附近に立っていた。そして、三人の若い者が、入札にゅうさつの紙と、矢立と、札箱を持ち廻って
野槌の百 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それは刑務所で入札にゅうさつの結果、本年も紙風船は丸福に落ちていたのだった。だから柿色の紙風船は、この店にあるより外に、行く先がなかった。売れたのかしら?
柿色の紙風船 (新字新仮名) / 海野十三(著)
明治維新の頃、奈良の五重塔が五十円で入札にゅうさつに附された頃、九谷焼も同じような悲運に会って、殆ど一時全滅していた。古い九谷焼は、この時において事実上跡絶とだえたわけである。
九谷焼 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)