“きりぬ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
切拔40.0%
切抜40.0%
切脱20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
れよと即坐そくざはさみりて女子おなごづれは切拔きりぬきにかゝる、をとこは三五らうなか仁和賀にわかのさらひ、北廓ほくくわく全盛ぜんせいわたせば、のき提燈ちようちん電氣燈でんきとう、いつもにぎはふ五てうまち、と諸聲もろごゑをかしくはやしつるに
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「じゃ、そういうかたがおあんなさるんですね、」とわずか一方いっぽう切抜きりぬけようとした。
春昼後刻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
併し虚弱なは大食させ付ると達者になると言われて、然うかなと思う程の父だから、祖母の矛盾には気が附かない。矢張やっぱり有触れた然う我儘をさせ付けてはぐらいの所で切脱きりぬけようとする。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)