“入谷田圃”の読み方と例文
読み方割合
いりやたんぼ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なんにしろ明治四十一年の事とて、その頃は、当今の接庇雑踏せっぴざっとうとは異なり、入谷田圃いりやたんぼにも、何処かものひなびた土堤のおもかげが残っていた。
絶景万国博覧会 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
そのうち追い追い近所が開けて、肝腎の朝顔を仕立てる入谷田圃いりやたんぼの溝土も取れなくなり、ついに明治の末年を最後にぽつぽつ廃業、丸新も今の池ノ端へ移った。
明治世相百話 (新字新仮名) / 山本笑月(著)