“裏田圃”の読み方と例文
読み方割合
うらたんぼ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あの瓢箪池ひょうたんいけから裏田圃うらたんぼまで軒をならべている安芝居や見世物などは、今のお蝶には、あまり魅力のないものでした。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それに先生御案内でも御座いましょうが、お座敷から向う一面に裏田圃うらたんぼを見晴す景色はまた格別で御座いますよ。丁度今頃は田圃にはすの花が咲いておりましょう。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
穴からあわを吹くやうな声が、かえつて、裏田圃うらたんぼへ抜けて変に響いた。
雨ばけ (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)