“箕輪田圃”の読み方と例文
読み方割合
みのわたんぼ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
堤(どて)へあがると、うすら寒い風はいつしか凪(な)いで、紫がかった箕輪田圃(みのわたんぼ)の空に小さい凧(たこ)の影が二つ三つかかっていた。
籠釣瓶 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
竹格子(たけごうし)の裏窓を明けると箕輪田圃(みのわたんぼ)から続いて小塚原(こずかっぱら)の灯(あかり)が見える河岸店(かしみせ)の二階に、種員は昨日(きのう)の午過(ひるすぎ)から長き日を短く暮す床(とこ)の内、引廻した屏風(びょうぶ)のかげに明六(あけむ)ツならぬ暮の鐘。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
桜の散る頃に箕輪田圃(みのわたんぼ)のあたりを歩いているような気分になった。私は嬉しかった、懐かしかった。疲れた身にも寝るのが惜いように思われたのはこの夜であった。
二階から (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)