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入用
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にゅうよう
ふりがな文庫
“
入用
(
にゅうよう
)” の例文
清「旦那静かになせえ証拠のないものは取りに来ません、三千円確かに預かった、
入用
(
にゅうよう
)
の時は
何時
(
なんどき
)
でも
返
(
け
)
えそうという証書があります」
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
軍艦を
船渠
(
ドック
)
に入れて修覆して呉れたのみならず、乗組員の手元に
入用
(
にゅうよう
)
な箱を
拵
(
こしら
)
えて呉れるとか云うことまでも親切にして呉れた。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
お登和さん、そんな上等の料理は我々に
入用
(
にゅうよう
)
もありませんが
極
(
ご
)
く安直な西洋料理をお客に御馳走する
工風
(
くふう
)
はありますまいか。
食道楽:秋の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
小六は
袂
(
たもと
)
から半紙を何枚も出して、欠席届が
入用
(
にゅうよう
)
だからこれに判を押してくれと請求して、僕は退学か在学か片がつくまでは勉強ができないから
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
糟谷
(
かすや
)
はつくづくと、自分が
過渡期
(
かとき
)
の
中間
(
ちゅうかん
)
に
入用
(
にゅうよう
)
な
材
(
ざい
)
となって、
仮小屋的任務
(
かりごやてきにんむ
)
にあたったことを
悔
(
く
)
やんだ。
涙
(
なみだ
)
がいつのまにかまぶたをうるおしていた。
老獣医
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
▼ もっと見る
だが、どんな
入用
(
にゅうよう
)
なものでも容易に買ってくれないことを知っていた私は、それを願うのにも気がねをした。恐る恐る私は、絵具を買ってほしいと訴えた。すると叔父は
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
「これは、あなたのお
父
(
とう
)
さんの
形見
(
かたみ
)
だ。いつでも、ご
入用
(
にゅうよう
)
のときは、さし
上
(
あ
)
げた
金
(
かね
)
だけかえしてくだされば、
時計
(
とけい
)
をおかえしいたします。」と、
主人
(
しゅじん
)
は、
重
(
かさ
)
ねていいました。
般若の面
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「とてもだめですね。どうしても、今日
採
(
と
)
ってきた量の三倍は
入用
(
にゅうよう
)
ですね」
三十年後の世界
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
出陣の
支度
(
したく
)
に
入用
(
にゅうよう
)
のものは云うなり次第に持たせることにした。
桃太郎
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
定「これを貴方の物にして、此の手紙を開けて御覧なすって、
若
(
も
)
し
入用
(
にゅうよう
)
の手紙なれば
先方
(
むこう
)
へ返したって
宜
(
い
)
いじゃア有りませんか」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
製薬には
兎角
(
とかく
)
徳利
(
とくり
)
が
入用
(
にゅうよう
)
だから、丁度
宜
(
よろ
)
しい、塾の
近所
(
きんじょ
)
の
丼池筋
(
どぶいけすじ
)
に
米藤
(
こめとう
)
と云う酒屋が塾の
御出入
(
おでいり
)
、この酒屋から酒を取寄せて、酒は
飲
(
のん
)
で
仕舞
(
しまっ
)
て徳利は
留置
(
とめお
)
き
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
働
(
はたら
)
くということをきらって、ぜいたくをしましたから、いつでも
金
(
かね
)
が
入用
(
にゅうよう
)
だったのです。
武ちゃんと昔話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「ええ何か作りましょう、いつ
頃
(
ごろ
)
御
入用
(
にゅうよう
)
ですか」
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
此方
(
こちら
)
にお預け申して、さア旦那様を疑ぐる訳じゃ有りませんが、どうか三千円確かに預かった、
入用
(
にゅうよう
)
の時には渡すという
預
(
あずか
)
り証文を一本御面倒でも戴きたいもので
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
いよ/\船の
仕度
(
したく
)
も出来て帰ると云う時に、軍艦の修覆その他の
入用
(
にゅうよう
)
を払いたいと云うと、
彼方
(
あっち
)
の人は
笑
(
わらっ
)
て居る。代金などゝは何の事だと云うような調子で
一寸
(
ちょっ
)
とも話にならない。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
あるとき、
彼
(
かれ
)
は、
書物
(
しょもつ
)
を
買
(
か
)
うのに、すこし
余分
(
よぶん
)
の
金
(
かね
)
が
入用
(
にゅうよう
)
でありました。
さかずきの輪廻
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「しまっておけば、
入用
(
にゅうよう
)
のことがありますよ。」
赤土へくる子供たち
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「ご
入用
(
にゅうよう
)
なら、あげます。」といいました。
銀河の下の町
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“入用”の意味
《名詞》
何かの用に必要なさま。また、それに必要な費用。
(出典:Wiktionary)
入
常用漢字
小1
部首:⼊
2画
用
常用漢字
小2
部首:⽤
5画
“入”で始まる語句
入
入口
入牢
入来
入水
入込
入交
入日
入相
入谷