“余分”の読み方と例文
旧字:餘分
読み方割合
よぶん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あの面倒めんどうくさい西洋かぶれの小説ですらも、なお最も熱心なる読者は作者側にいる。少しく余分よぶんに感歎する者は、すぐさま自分でも書いてみようとする。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
「ここには、余分よぶんがないから、おみせへいってきいてごらん。」と、こたえました。
野菊の花 (新字新仮名) / 小川未明(著)
花前の働きぶりはほとんど水車すいしゃ回転かいてんとちがわない。時間じかん順序じゅんじょといい、仕事しごと進行しんこうといい、いかにも機械的きかいてきである。余分よぶんなことはすこしもしないかわりに、なすべきことはちょっとのゆるみもない。
(新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)