“過渡期”の読み方と例文
読み方割合
かとき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
過渡期かときの時代はあまり長くはなかった。糟谷かすや眼前がんぜん咫尺しせき光景こうけいにうつつをぬかしているまに、背後はいごの時代はようしゃなく推移すいいしておった。
老獣医 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
道徳の過渡期かときの犠牲者。あなたも、私も、きっとそれなのでございましょう。
斜陽 (新字新仮名) / 太宰治(著)
なにしろ、物を考える機関である大脳の手術をやったのだというのだから、恢復までに、どうしてもそうした不安定な過渡期かときをとるのだと黒木博士が説明してくれたが、そんなものかもしれない
脳の中の麗人 (新字新仮名) / 海野十三(著)