“鼓吹”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こすい82.1%
こすゐ10.7%
インスパヤ3.6%
コスヰ3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それ海内かいだいの文章は布衣ほいに落ち、布衣の文章は復古的、革命的思想を鼓吹こすいす。彼らのある者はみずからその然るを覚えずして然りしものあらん。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
自分は独逸によつて今日迄鼓吹こすゐされた軍国的精神が、その敵国たる英仏に多大の影響を与へた事をいうに認めると同時に、この時代錯誤的精神が
点頭録 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
が、それ以後しばしば往来して文学上の思想を交換すると共に文壇の野心を鼓吹インスパヤされた事は決して尋常ひととおりでなかった。矢崎鎮四郎やざきしんしろうを春廼舎に紹介したのもやはり二葉亭であった。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
花時には花を以て祭り、鼓吹コスヰ幡旗ハンキつて歌舞カブして祭る(紀一書)とあるハナイハヤの祭りは、記録のぺいぢの順序を、其儘時間の順序と見る事が出来れば幡旗と言ふ語の、見えた初めである。
幣束から旗さし物へ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)