鼓吹こすゐ)” の例文
自分は独逸によつて今日迄鼓吹こすゐされた軍国的精神が、その敵国たる英仏に多大の影響を与へた事をいうに認めると同時に、この時代錯誤的精神が
点頭録 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
平和の福音ふくいん鼓吹こすゐせねばならぬと言うて居られたから——が、先生も実にお気の毒で堪らぬ——
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
二十二年の七月廿にぢう三号の表紙をへて(桂舟けいしうひつ花鳥風月くわてうふうげつ大刷新だいさつしんわけつた、しきり西鶴さいかく鼓吹こすゐしたのはの時代で、柳浪りうらう乙羽おとは眉山びさん水蔭すゐいんなどがさかんに書き、寒月かんげつ露伴ろはん二氏にし寄稿きかうした
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)