“鼓吹者”の読み方と例文
読み方割合
こすいしゃ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのうちの一人ひとり伊那座光寺いなざこうじにある熱心な国学の鼓吹者こすいしゃ仲間で、北原稲雄が弟の今村豊三郎いまむらとよさぶろうである。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
電車の中の広告にも、武士道の鼓吹者こすいしゃ、浪界の泰斗たいとと云う肩書附で、絶えずこの名が出ているから、いやでも読まざることを得ぬのである。或る時何やらの雑誌で秋水の肖像を見た。
余興 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
すると二、三百人の連中は一かたまりになっていないで、二十人ないし五十人ぐらいずつ別々にむらがっている。いずれも先の地理学新説の鼓吹者こすいしゃと同じように、談話的にたがいの説を交換し合っている。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)