“亞鉛”のいろいろな読み方と例文

新字：亜鉛

読み方	割合
とたん	33.3%
なまこ	33.3%
トタン	33.3%

とたん

宗助（そうすけ）は次（つぎ）の間（ま）にある亞鉛（とたん）の落（おと）しの付（つ）いた四角（しかく）な火鉢（ひばち）や、黄（き）な安（やす）つぽい色（いろ）をした眞鍮（しんちゆう）の藥鑵（やくわん）や、古（ふる）びた流（なが）しの傍（そば）に置（お）かれた新（あた）らし過（す）ぎる手桶（てをけ）を眺（なが）めて、門（かど）へ出（で）た。

門 (旧字旧仮名) ／ 夏目漱石(著)

なまこ

物置きの　亞鉛（なまこ）の屋根に

短歌集　日まはり (旧字旧仮名) ／ 三好達治(著)

トタン

「私（わたし）も薪雜棒（まきざつぽう）を持（も）つて出（で）て、亞鉛（トタン）と一番（いちばん）、鎬（しのぎ）を削（けづ）つて戰（たゝか）はうかな。」と喧嘩（けんくわ）過（す）ぎての棒（ぼう）ちぎりで擬勢（ぎせい）を示（しめ）すと、「まあ、可（よ）かつたわね、ありがたい。」と嬉（うれ）しいより、ありがたいのが

十六夜 (旧字旧仮名) ／ 泉鏡花、泉鏡太郎(著)

亞	部首:⼆ 8画
鉛	常用漢字 中学 部首:⾦ 13画