“トタン”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:とたん
語句割合
亜鉛84.2%
亜鉛板10.5%
亞鉛5.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は猶予なく三尺ばかりの亜鉛トタン壁をヒラリと飛び越すと、あたかも係りの者であるかのように落ち着いた態度で、馬をいじり初めた。
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
ああしかし、この恐るべき攻城砲が亜鉛トタン屋根の下に隠されているなんてことを、誰が知っているだろうか。
東京要塞 (新字新仮名) / 海野十三(著)
路地の向うはどぶになっていて、板が渡してあったし、その向うは十坪ばかりの空地で、亜鉛板トタンの錆びたのが積み重ねてあったり、瀬戸物のかけらだの、炭俵のぼろだのが捨ててあった。
痀女抄録 (新字新仮名) / 矢田津世子(著)
そのうちに新聞社や、聯隊へ宛ててドシドシ同情金が送りつけて来たが、中には女の名前で、大枚「金五十円也」を寄贈するものが出来たりしたので、西村さんは急に金持ちになったらしく、同じ部落の者の世話で、母親の寝ている蒲鉾小舎を、家らしい形の亜鉛板トタン張りに建て換えたりした。
いなか、の、じけん (新字新仮名) / 夢野久作(著)
わたし薪雜棒まきざつぽうつてて、亞鉛トタン一番いちばんしのぎけづつてたゝかはうかな。」と喧嘩けんくわぎてのぼうちぎりで擬勢ぎせいしめすと、「まあ、かつたわね、ありがたい。」とうれしいより、ありがたいのが、うしたとき眞實しんじつで。
十六夜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)