がわ)” の例文
背中から左の横腹や腰にかけて、あそこやここでかわがわる痛んで来る事は地獄で鬼の責めを受けるように、二六時中少しの間断もない。
病牀苦語 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
御馳走はかわがわでて尽くる事なし。続いて来れるは西洋チサのしんのみをりたる上等のサラダ、サラダを喫しおわりし時美事みごとなる寄物よせものず。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
年度がわりとか、なにか重要な懸案のない限り、雑談をして二時間ばかりで解散になるが、そのときは勘調所の各課から、司書と呼ばれる責任者が出てそれに加わる。
百足ちがい (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
鈴なりのくだものが、枝のしなうばかりにって、草の上にもいくつとなく、もう色づいた木の実がころがって居る、私達はかわがわる杖を振るって、その実でゴルフをやって遊び廻った
スウィス日記 (新字新仮名) / 辻村伊助(著)
用ゆる時は鉄網てつあみの上へ魚を載せて今のサラダ油とバターとをかわがわる匙でたらしながら火のとおるように焼きます。もしや魚のあぶらが火へ落ちて燃え上ったらば塩を少し火の中へ入れると燃えがみます。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)