“ざわざわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
騒々75.0%
雑然12.5%
颯々12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのほか集まって来ていた足軽だの、宿直とのいの者だの、番士たちだのが、真っ黒に垣をなして何か騒々ざわざわいっているのだった。
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
悲鳴するような叫喚さけびが、山に反響して雑然ざわざわ如何いかにも物凄くきこえてくるので、乗客は恐ろしさにえず、皆その窓を閉切しめきって、震えながらに通ったとの事である。
大叫喚 (新字新仮名) / 岩村透(著)
艸花くさばな立樹たちきの風にまれる音の颯々ざわざわとするにつれて、しばしは人の心も騒ぎ立つとも、須臾しゅゆにして風が吹罷ふきやめば、また四辺あたり蕭然ひっそとなって、軒の下艸したぐさすだく虫ののみ独り高く聞える。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)