“ざつぜん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
雑然62.5%
雜然37.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夕暮ゆうぐがたひかりけて、そのとうは、なぞのように、白壁しらかべや、煙突えんとつや、その工場こうじょう建物たてものや、雑然ざつぜんとした屋根やねなどがえる、まちなかにそびえて、そこらを見下みおろしていました。
黒い塔 (新字新仮名) / 小川未明(著)
千万せんまんこえ雑然ざつぜん
全都覚醒賦 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
何しろ退屈たいくつ仕方しかたが無い。そこで少し體を起して廣くもない庭を見𢌞して見る。庭の植込うゑこみ雜然ざつぜんとしてこれと目にく程の物も無い。それでゐて青葉がしげりにしげツてゐるせいか庭が薄暗い。
青い顔 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
雜然ざつぜんたるこゑなみごとしづんでおこつた。太鼓たいこばちつよかるち、さらあかつたどうをそつとつて、さうしてまただらり/\とつよかるつことを反覆はんぷくした。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)