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雑然
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ざつぜん
ふりがな文庫
“
雑然
(
ざつぜん
)” の例文
旧字:
雜然
その室は、毎朝氏の掃除にはなりますが、書籍や、作りかけの仕事などが、
雑然
(
ざつぜん
)
混然
(
こんぜん
)
として居て
一寸
(
ちょっと
)
足の踏み所も
無
(
な
)
い様です。
岡本一平論:――親の前で祈祷
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
紛然
(
ふんぜん
)
雑然
(
ざつぜん
)
糅然
(
じゅうぜん
)
としてあたかもコンノート殿下歓迎の当時における都人士狂乱の態度を
以
(
もっ
)
て脳裏をかけ廻る。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
夕暮
(
ゆうぐ
)
れ
方
(
がた
)
の
光
(
ひかり
)
を
受
(
う
)
けて、その
塔
(
とう
)
は、
謎
(
なぞ
)
のように、
白壁
(
しらかべ
)
や、
煙突
(
えんとつ
)
や、その
他
(
た
)
工場
(
こうじょう
)
の
建物
(
たてもの
)
や、
雑然
(
ざつぜん
)
とした
屋根
(
やね
)
などが
見
(
み
)
える、
街
(
まち
)
の
中
(
なか
)
にそびえて、そこらを
見下
(
みお
)
ろしていました。
黒い塔
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
千万
(
せんまん
)
の
声
(
こえ
)
雑然
(
ざつぜん
)
と
全都覚醒賦
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
見
(
み
)
わたすかぎりの
広場
(
ひろば
)
の
中
(
なか
)
は、いろいろの
風景
(
ふうけい
)
が
雑然
(
ざつぜん
)
として
見
(
み
)
られました。
とびよ鳴け
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“雑然”の意味
《名詞》
いろいろ入り雑じっていること。整頓されずまとまりがないこと。
(出典:Wiktionary)
雑
常用漢字
小5
部首:⾫
14画
然
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“雑然”で始まる語句
雑然紛然